妊婦健診の目的
妊婦健診では、お腹の赤ちゃんの成長・健康、お母さんの体調を把握し、安心して出産を迎える準備をすることを大きな目的としています。妊婦さんは、必ず受けなければなりません。
不安や心配が大きいと、それがストレスになり体調が崩れるということもありますので、不安なこと、心配なこともできる限りここで解決しておきましょう。医師に直接言いづらいことがあれば、その都度助産師・看護師などスタッフ に伝えてくださっても結構です。
妊婦健診はいつから受ける?頻度やスケジュール
厚生労働省が推奨する内容に基づいて取り決めた、当院の妊婦健診の頻度とスケジュールをご紹介します。
定期妊婦健診の頻度
以下のようなペースで健診を行っていきます。最初は頻繁に、その後ペースを緩め、出産前には再び頻繁に行う流れとなります。
妊娠判定~妊娠12週頃 | 1~2週間に1回 |
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妊娠12週~妊娠26週 | 4週間に1回 |
妊娠26週~妊娠36週 | 2週間に1回 |
妊娠36週以降 | 1週間に1回 |
予定日を過ぎてから | 1週間に2回 |
スケジュールと健診の内容
おおよそのスケジュール、およびそのときどきの健診の内容についてご紹介します。
およそのスケジュール | 検査内容 |
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初回受診~予定日決定まで | ・(毎回)尿検査、血圧測定、体重測定 ・(ほぼ毎回)経腟または経腹エコーによる超音波検査 |
妊娠初期(10~12週頃) | ・初期検査(血液検査、子宮頸がん検診、性器クラミジア検査) ※血液検査には感染症(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、風疹抗体、HIV、HTLV-1)の項目も含まれます |
妊娠中期(25~27週頃) | ・中期検査(血液検査、経膣エコーにて子宮頸管長及び胎盤位置の確認) |
妊娠後期(35~36週頃) | ・後期検査(血液検査、NST(ノンストレステスト)、B群溶血性連鎖球菌) |
妊婦健診をずらすことは可能?
ご自身の新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合、ご家族が感染した場合には、当院にご連絡の上、妊婦健診をお控えください。1~2週間、健診の日程をずらします。その間、自宅で体調管理を行ってください。またできれば、血圧の測定・記録を行ってください。
ただし、これは妊娠の経過が正常である場合に限られます。腹痛、不正出血、破水感がある場合には、受診が必要になります。場合によっては、当院以外での受診をご案内することもあります。
妊婦健診に行くときおすすめの服装
特に決まりはありませんが、超音波検査を行いやすいセパレート型の服装がおすすめです。
ただ、お腹の締め付けがきついという場合には、ワンピースでも構いません。寒い季節であれば、レギンス等を併用してください。
また、重ね着をし過ぎると、検尿や体重測定のときに衣類の着脱が多くなりますので、厚手の上着を羽織るとよいでしょう。
いずれにせよ、最優先となるのはお母さん・お腹の赤ちゃんの体調です。上記のようなことに少し気をつけていれば、それほど細かくこだわる必要はありません。