不妊治療のお金が
続かないかも…
不妊治療を開始するにあたり、ほとんどの方が検査・治療にかかる費用についてご心配なさっています。
「どんな検査・治療をするか」「治療期間がどれくらいになるか」が受診するまで分からないため、ご不安があるのはある意味当然のことと言えます。
また、保険適用になるもの・ならないものがございますので、その違いでもご負担いただく費用に大きな差が出ます。
このページでは、不妊治療にかかる費用について詳しく解説して参ります。
もちろん、当院にご相談いただいた場合には、検査・治療内容とともに、費用についても丁寧にご説明いたしますので、ご安心ください。
保険適用の不妊治療
現在、以下の不妊治療や処置について、健康保険が適用されます。
その他、診察・検査・投薬・入院の費用も、同様に健康保険が適用されます。
一般不妊治療
- タイミング法
- 人工授精
生殖補助医療
- 体外受精
- 顕微授精
- 胚凍結保存、胚移植
- および採卵、採精、受精卵・胚培養などの不妊治療に必要な処置
不妊治療の自己負担額
保険適用の治療費
| 治療法 | 1回あたりの治療費 | |
| 一般不妊治療 | 各種検査 （血液検査、子宮卵管造影検査、精液検査など） |
数百円～2万円程度 （一部保険適用） |
| タイミング法 | 数千円～2万円程度 | |
| 排卵誘発法 | 数千円～2万円程度 |
体外受精で実際にかかる費用
保険が適用されるということは、同じ治療内容であれば医療機関に関係なくご負担いただく金額は一律です。
ただ、検査内容・採卵数・受精卵の凍結保存の有無などによって、費用は異なります。
内訳は、以下の通りです。
採卵
| 生殖補助医療管理料 | 900円 |
|---|---|
| 診察、検査、薬代 | 約3万5,000円 |
| 採卵10個 | 3万1,200円 |
| 受精（コンベンショナルIVF） | 9,600円 |
| 培養（胚盤胞5個まで） | 3万2,700円 |
| 胚凍結5個 | 2万1,000円 |
移植
| 生殖補助医療管理料 | 900円 |
|---|---|
| 診察、検査、薬代 | 約1万5,000円 |
| アシステッドハッチング | 3,000円 |
| 凍結融解移植 | 3万6,000円 |
保険適用で不妊治療を行う
メリット
健康保険が適用される不妊治療には、以下のような経済的なメリットがあります。
窓口でのご負担が
軽減される
保険適用の場合、患者様にご負担いただく金額は全体の3割となります。
窓口でお支払いになるご負担が軽減されます。
高額療養費制度を
利用できる
高額療養費制度とは、1カ月あたりの治療費が年齢・所得に応じた限度額を上回った場合に、超過分が支給される制度のことです。そしてこの高額療法費制度は、保険が適用される診療のみ利用可能です。
マイナンバーカードの利用もしくは健康保険組合からの「限度額認定証」の交付を受け、窓口でご提示していただくことで、お支払い金額が限度額までに抑えられます。
保険適用の不妊治療の
回数と年齢制限
一般不妊治療の場合
タイミング法、人工授精については、回数・年齢制限がありません。
生殖補助医療の場合
体外受精・顕微授精については、以下のように女性の年齢に応じた回数の制限があります。ただし、男性の年齢制限はございません。
- 女性が40歳未満の場合…6回まで
- 女性が40歳以上～43歳未満の場合…3回まで
※回数の制限は1子ごとの制限です。
※治療計画を作成する時点で、女性が43歳未満である必要があります。
※その他、法的な婚姻関係を結んでいるもしくは事実婚関係であること等の条件があります。