乳腺のう胞(シスト)
のう胞とは中に分泌物が溜まって袋状になったもののことを言い、これが乳腺にできたものを乳腺のう胞と言います。
乳腺のう胞の場合、乳腺組織の一部が袋状になり、中に水がたまった状態となります。
ほとんどのものは放置していても問題ありませんが、のう胞が大きかったり、まわりの臓器との癒着をともなったりする場合には、手術による摘出が必要になるケースもあります。
また、のう胞の中にはがん化するものもあるので注意が必要です。
乳腺のう胞の症状や痛み
乳腺のう胞の症状は乳腺症とよく似ており、乳房にしこりができたり、圧迫されたような痛みを感じたりすることがあります。
ですが、多くの場合は無症状で、良性腫瘍なので症状が軽い場合には基本的に治療は必要ありません。
乳腺のう胞は悪化するの?
乳腺のう胞の中に溜まった水は増減しますが、乳腺のう胞が大きくなったからといって悪化しているわけではありません。
また、良性腫瘍なのでがんに進展する恐れもありません。
ただし、のう胞内に腫瘍成分が認められる場合には、細胞診や針生検で診断することもありますが、のう胞内がんが見つかる可能性は低いと言われています。