アフターピルとは?効果や種類
アフターピル(緊急避妊薬)とは、避妊が不十分な性交渉をしてしまった場合などに、望まない妊娠を防ぐために内服するピルのことを指します。
当院では、このアフターピルの処方を行っております。性交渉からの時間が短いほど避妊効果が高くなりますので、すぐにご連絡・ご相談ください。
アフターピルの効果
ピルに含まれている多量の女性ホルモンを身体に取り入れることで、排卵前であれば排卵を遅らせ、排卵後であれば子宮内膜への着床を防ぐことで、妊娠を回避します。
アフターピルの種類
アフターピルには、2種類あります。
患者様のお身体の状態、またそのときの状況に応じて、適切なピルを処方します。
ノルレボ法(レボノルゲストレル法) | ヤッぺ法 | ||
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服用方法 |
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メリット |
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デメリット |
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妊娠阻止率 |
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アフターピルの副作用
主な副作用を紹介します。いずれも通常、24時間程度で治まります。
- 吐き気
- 頭痛
- 腹痛
- 眠気
注意が必要なのは、吐き気です。嘔吐してしまうと、アフターピルの効果が十分に働かないことがあります。吐いてしまったときには、すぐに処方してもらった医療機関に連絡してください。服用から嘔吐までの時間によっては、再度服用する必要があります。
アフターピルを飲んだら生理はどうなる?消退出血との違いは?
月経周期が乱れる
内服後は、月経が早まったり遅れたりします。ただ、これはアフターピルが効いていることの証拠でもあり、一時的なものですので、それほど心配する必要はありません。
服用から3週間以内に月経がくる
アフターピルの服用後、妊娠を回避できていれば、早ければ3日程度で、遅くても3週間以内に最初の月経が始まります。
月経が2回起こる
アフターピルによって排卵が止められますが、その後ピルの効果が消失し、排卵が再開されます。
このため、排卵前・排卵期にアフターピルを服用した場合には、消退出血(アフターピル服用後の出血)ののちに排卵することがあります。つまり、1周期のあいだに消退出血と通常の月経、いわば2回の月経が起こることがあります。
3週間以上月経が来ない
アフターピルの服用から3週間以上経過しても生理(消退出血含む)がない場合には、妊娠している可能性があります。
市販されている妊娠検査薬を使用するか、産婦人科での検査で、その後の対応を決める必要があります。妊娠を望んでいないためにアフターピルを服用したわけですから、「妊娠を確認することがこわい」というお気持ちは分かりますが、週数が経過すると中絶手術ができなくなることもあります。また手術可能な時期であったとしても、妊娠週数が進むほど、身体への負担は大きくなります。
消退出血と月経の違い
アフターピルの服用によって、少量の出血を伴う消退出血が起こることがあります。
消退出血も、月経と同様に「妊娠を回避できたというサイン」と捉えられます。
消退出血と通常の月経には、以下のような特徴の違いがあります。
消退出血 | 月経 | |
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出血が始まる時期 | 服用後3~10日以内 | 服用後3週間以内 |
出血量 | 少量 | ある程度の量 |
出血期間 | 3日程度 | 3日以上 |
よくあるご質問
アフターピルは、排卵を遅らせたり着床を防いだりすることで、妊娠を回避します。
こういった効果は一時的なものですので、アフターピルを飲んだからといって不妊につながることはありません。ご安心ください。
まず、アフターピルを薬局やドラッグストアで手に入れることはできません。
ただ、通販や個人輸入によって、手に入れることが可能という現状があります。このようにして手に入れるピルは、有効成分が含まれていない可能性があります。またそもそも、到着がいつになるか分からないため、妊娠の回避が可能である間に服用できる保証もありません。
一般的に、通販や個人輸入によって手に入るアフターピルは低価格に設定されています。安いから、誰にも知られないからといって手を出すと、妊娠の回避という本来の目的を達成できない可能性もあります。
必ず、医療機関に足を運んで処方してもらうか、オンライン診療によって処方してもらうようにしてください。